Travel Info

麟蹄 #1 - 昭陽江(ソヤンガン:소양강)に沿って歩く美しい道「昭陽江ドゥルレギル(둘레길)」 - (Korea Tour)
Holiday Journal
Last Modified : 2017/02/18

  • Start
  •  
  • 昭陽江ドゥルレギル
  •  
  • 合江マッククス
  •  
  • 院垈里のシラカバ
  •  
  • 麟蹄スピーディウム
  •  
  • 故郷の家
  •  
  • 芳台山自然休養林
  •  
  • 百潭寺
  •  
  • ファンテセサン
  •  
  • マネマウル
  •  
  • Finish



昭陽江(ソヤンガン:소양강)といえばまず春川(チュンチョン:춘천)を思いだす人が多いでしょう。しかしその発源と上流は江原道(カンウォンド:강원도)の麟蹄(インジェ:인제)にあります。韓国には歩くのに適した道がたくさんありますが、麟蹄の昭陽江ドゥルレギル(둘레길)は川沿いに生えた美しい原始林を通り抜けていく道です。まだ世間にあまり知られていませんが、そのおかげで人為的ではない自然と美しい川辺の風景を余すことなく一人で楽しめる素敵な所です。


昭陽江ドゥルレギルは全長23.3㎞のかなり長い区間です。1コースはサルグミマウル(살구미마을)からチュニャンゴル(春香谷、춘향골)を通って小流亭(ソリュージョン:소류정)に至る8.5㎞の区間で、2コースは小流亭から38大橋までくねくねと川沿いを歩く9㎞の区間です。3コースは最近できましたが、軍築領(グンチュンリョン:군축령)から龍沼(ヨンソ:용소)を通って軍築橋まで歩く5.8㎞の区間です。全体を歩くには9時間くらい必要となります。


国道を走っていたら遠く38大橋が目に入ったので、しばらく車を止めました。今日私が歩くコースは2コースですが38大橋からになりますね。この地点が北緯38度なのでこの名前がついたんでしょうね。第2次世界大戦が終わって米ソ両国が朝鮮半島を南北に分断した基準点です。


道路から眺めた川辺が美しかったのでしばらく下に下りてきました。ここは「ビンオマウル(빙어마을)」という所ですが、川辺の風景が素晴らしいですね。麟蹄の昭陽江では、冬にビンオ(ワカサギ)祭りが開かれますが、村の名前がビンオ村ですからここでワカサギがたくさん獲れるんでしょうね。

のどかなビンオマウルで美しい風景をしばらく見物して、これから38大橋を渡って2コースの出発地点に向かいます。やはり平日のオフシーズン専門旅行ブロガーにふさわしく道が閑散としています。橋の上で5分くらい風景を眺めていたのに、車は一台も通りませんね。

38大橋から眺めた昭陽江上流。この流れは麟蹄市内を通って、楊口(ヤング:양구)を経て春川に流れて行きます。川が本当に美しいでしょう? 先を急いでいたら見られなかった素晴らしい風景ですね。

38大橋は長さが700mの結構長い橋です。昭陽江ダムが建設され、今私が立っている冠垈里(クヮンデリ:관대리)が陸地の中の離れ島になってしまい、孤立を解消するために作られました。しかし冠垈里やアレッ斗武里(ドゥムリ)(아랫두무리)方面には人があまりたくさん住んでいないので、橋が閑散としていたようですね。


冠垈里方面に橋を渡ると最初に出迎えてくれるのが38公園です。筆で丸を描いたような形をしているこの造形物は巡り巡るこの瞬間も我が国の分断の痛みを忘れてはならないという意味が込められています。そしてそれがいまだに現実だという状況を思い起こさせます。確かにその通りです。


「南北統一路」と書かれた表示石から昭陽江ドゥルレギル2コースが始まります。入り口はアスファルト舗装されていますが100mくらい行ったら未舗装の道になります。人や車がたくさん通る所ではないので車で来たら 38公園にとめるか、駐停車禁止区域ではないので道ばたにしばらくとめておいてもいいですね。

森の道を鳥の声を友として静かに歩いていると、ほのかな香りが鼻をくすぐります。見上げたらいちめんアカシアの花が咲いていてゆらゆらと風に香りが運ばれてきますね。キャ~気持ちいい~。^^*


昭陽江ドゥルレギルは人為的にデッキを敷いたり、コンクリート舗装した道ではないので、歩く楽しさがある所でした。今回の旅行で麟蹄のあちこちを歩きましたが、麟蹄は自然が生きている所というのを強く感じました。歩いている間中、リスや蝶が道案内してくれました。


きれいな春の花も道ばたにいくらでも咲いています。食べられる万年草もあって紫色の花もかわいらしいです。


初めて人に出会ったような山いちごもそこらじゅうに散らばっています。一にぎり取って黄色い花の横に座って一つ一つ食べてまた出発します。


韓国は四季があって、季節ごとに旅行の味わいが違って楽しいです。冬はいちめん雪原になっていたのに、春にはめったに見られないケマンソウも見せびらかすように道ばたで私を待っています~。ところで、以前は食べられもしない花が何がいいのか理解できませんでしたが、このごろは花がきれいに見えて仕方ありません。畑に育つナスの花も唐辛子の花もきれいで、ずっとのぞきこんでしまいます。

森のいいにおいをかいで、てくてく歩いていると、どこからか強い風がビュンと吹いて来ます。

そして空からはアカシアの花びらがさらさらと落ちてきますね。目にもぜいたくで、香りだけでも世の中のすべてを手中に納めた気分で~す。アカシアの花はてんぷらにして食べますが、一つ拾って食べてみたら甘い蜜の味がします。本当にいいですね。


ところで、私がアカシアの花を一つ拾って口にした瞬間、ミツバチが私の首にハリをさしたんです。何か毒が広がる感じがして、ずきずきと痛みます。私はしばらくしたらおさまるでしょうが、ミツバチよ、お前はどうする?養殖のミツバチではなく野生のミツバチのようだが、私のせいでお前は死ぬんだな。ごめんよ、ミツバチ。


最近はあちこちの都市にドゥルレギルがたくさんできました。私もあちこち歩いてみましたが、麟蹄は自然に一番近い所でした。自然破壊を最小限にして道だけを作って、自然を感じながら歩くことができるようになっていて本当に気に入りました。麟蹄旅行に行くようでしたらコース一つ決めて、しばらく歩いてみてはどうでしょう。



Map

Address: 강원도 인제군 남면 관대리 193-73 / 193 Gwandae-ri, Nam-myeon, Inje, Gangwon-do, 大韓民国



holidayjournal, 인제, 소양강, 둘레길, 麟蹄, 昭阳江, 环林路, ドゥルレギル
Writer : Mazinger
 | Travel regions : South Korea
 | Hits : 23908
Bookmark
Print
E-mail
0bytes / 200bytes
View list
Best Travel Info
Recommended travel information
  • There is no data available.