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河東(ハドン), 光陽(クヮンヤン), 求禮(クレ) #7 - 雙溪寺(サンゲサ) - (Korea Tour)
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Last Modified : 2017/02/17

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河東(ハドン)花開(ファゲ)ジャントの桜祭りと一見の価値あり「雙溪寺(サンゲサ)」


河東(ハドン:하동)の崔參判宅(チェ・チャンパンテク:최참판댁)から出発して花開(ファゲ)ジャント(화개장터)と雙溪寺(サンゲサ: 쌍계사)を経て求禮(クレ:구례)に上がるまでの十里にわたって桜が植えられています。毎年春になるとここで花開ジャント桜祭りが開かれますが、今年は4月3日から4月5日までの3日間だけ開かれます。ほぼ5kmに近い長い区間に桜がびっしりと植えられていますが、ここを見物しながら中間でどうしても立ち寄って見るべき所があります。それが「雙溪寺(サンゲサ: 쌍계사)」ですが、智異山(チリサン:지리산)の荘厳さと蟾津江(ソンジンガン:섬진강)の平和な機運が共存する所に位置しています。



駐車場に車を止めてチケット売り場に行く道からすでに尋常ではありません。大きな岩には苔が生えておおい尽くしており、どこからか白髪の仙人でも突然現われそうな妙な機運が立ちこめている所です。



チケット売り場のすぐ前の橋の下には、左右の谷間から流れてくる二つの流れが一つになって流れていきますが、そのため「双渓」という名前が付けられたのかなと推測されます。



チケット売り場を通りすぎて5分くらい静かな森の道を歩くと寺の入り口に着きます。舗装された道になっているので、それほど大変ではありません。



渓谷の岩には私たちの先祖が名前を刻んでおいたのか、全国どこに行っても大きい岩には必ず名前の三文字を書き留めてあるのがしばしば見られます。昔も今も自分の名前を残そうとするのはほとんど本能に近いという気がしますね。



道の左右の石燈をたずさえた立派な一柱門(イルジュムン:일주문)を通ると、ついに仏の世界に足を踏み入れるようになります。ところで扁額(ピョネク:편액、門の上に掛けられた額)に「三神山雙溪寺」と書かれています。三神山とは漢拏山(ハンラサン:한라산)と金鋼山(クンガンサン:금강산)、そして智異山(チリサン:지리산) を指しますが、ここが智異山の裾にあるせいでしょうか。



一柱門を過ぎて金剛門(クンガンムン:금강문)と天王門(チョナンムン:천왕문)を通り過ぎると桜門の八詠樓(パリョンル:팔영루)が待っていますが、八詠樓を過ぎるとようやく大雄殿(デウンジョン:대웅전)に着きます。これらの門はすべてほぼ一直線上に置かれていますが、門を一つずつ通るたびに別世界に吸い込まれていくような気がします。



天王門を過ぎて八詠樓の前に着くと、雙溪寺九重石塔が置かれています。この塔は 1990年にたてられた塔ですが、スリランカから持って来た釈迦真身舍利を奉安している所です。その形が平昌(ピョンチャン:평창)の月精寺(ウォルジョンサ:월정사)の八角九重石塔(国宝第48号)とそっくりですね。



右側の八詠樓は統一新羅時代の840年に建てられた建物ですが、我が国の仏教音楽の発祥の地です。中国で仏教音楽を勉強した真鑑禅師慧昭(ジンカンソンサヘソ:진감선사 혜소)(真鑑国師 慧昭、774~850年)がここで多くの梵唄(ポッペ:범패、声明)(梵唄は釈迦如来を賛美する歌、仏教の経典を読むことを指す)を作り出し、多くの人材を排出しました。



しっとりと春雨が降る寺の庭先には、樹齢が長そうな色とりどりのツバキがありますね。その下にはちょろちょろとわき水が流れていたので、ここでのどを潤してまた上がっていきます。空から雨が降っていてものどは乾きますね。^^*



雙溪寺は大雄殿がある大雄殿領域と金堂がある金堂領域に分けられますが、二つの領域には竹が生い茂っています。春を告げる雨が降り、シャラシャラと竹が風に揺れる音を聞くと、もう私の心の俗世間から脱してしまったような感じになります。



八詠樓を回って解脱門(ヘタルムン:해탈문)を過ぎるといよいよ大雄殿(宝物(指定文化財)第500号)です。石段の下には真鑑禅師大空塔碑(ジンカンソンサデゴンタッピ: 진감선사 대공탑비)(国宝第47号)がありますが、これは正面を向いておらず、かといって完全に右向きというのでもなく、少し斜めに立っているのが独特です。



この碑石が国宝に指定されたのは新羅(シンラ:신라)真聖女王(ジンソンヨワン:진성여왕)1年(887年)に崔致遠(チェ・チウォン:최치원)が記した文字があるからです。文章を見ても書体を見ても、あまりにも秀い出ており、しかも一つしか残っていない崔致遠の唯一の筆跡です。崔致遠は儒、仏、禅の統合を主張した新羅最高の天才でしたが、根強い身分制度に阻まれて、自分の志を実際の政治に展開することができなかった非運の天才でした。碑石の文字の摩耗がひどく、現在は肉眼で文事を識別することは難しいですが、幸いにも朝鮮時代の英祖(ヨンジョ:영조)の時に作られた木版が伝わっていて内容が確認できます。



石段をあがって静かに大雄殿に行ってみましょう。



大雄殿(宝物(指定文化財)第500号)の外にポクポクポクという木魚の音とお坊さんの念仏を唱える声が響いています。横では誰かが一生懸命お祈りをしていたり、大雄殿の姿を見てわ~と感嘆をあげている人もいますね。



朝訪れた雙溪寺は、この時間がお坊さんの祈祷時間のようです。中で慈悲深い表情をたたえた木造釈迦如来座像は宝物(指定文化財)第1378号に指定されていて、その後ろに見える三世仏像画も宝物(指定文化財)第1364号に指定されています。



しとしとと雨が降るせいか、丹青の色が今日は特に色あざやかに美しく見えますね。



大雄殿の右側には岩に仏像を削って作った磨崖佛(マエブル:마애불)があります。岩の片面をぽこんと削って雨に当たらないように作ったこの仏像は、高麗時代に作られたと推定されていますが、夕方、西陽が射す頃には微笑む仏様の顔を見られます。




大雄殿の裏手にも大きな岩を削って仏像が彫られていますが、細かいところまで美しく精巧で暖かい感じがします。



その暖かい感じは建築物と壁からも感じられますが、土と瓦を積んで作った壁面のパターンが本当に美しいですね。



古代の壁画に出てきそうな柄で、一定の模様に変化を加えたパターンが異彩を放ちます。



再び八詠樓に戻り右側を眺めると、長い石段が見えます。あそこを上がれば大雄殿領域を離れて金堂の領域になりますが、雙溪寺が最初にできた時の敷地だと推定される場所です。



大雄殿領域と金堂領域の間は小川と竹ではっきりと区別されていますね。



長い石段を上がるとすぐに青鶴樓(チョンハンル:청학루)があります。高麗末期に建てられたこの建物は、正面に3間、側面2間の2階建て樓閣ですが、理想世界に進入する関門として、初めてお坊さんになる人たちの修道場所として使われました。



長い石段を上がるとすぐに青鶴樓(チョンハンル:청학루)があります。高麗末期に建てられたこの建物は、正面に3間、側面2間の2階建て樓閣ですが、理想世界に進入する関門として、初めてお坊さんになる人たちの修道場所として使われました。

雙溪寺は国宝1点と宝物(指定文化財)10点がある宝石のようなお寺です。春に花開ジャントの桜祭りを見に十里桜通りに行く予定なら、中間にあるここも必ず立ち寄って行かれることをおすすめします。古いお寺から漂ってくる良い機運が皆さんの家庭に平安をもたらすことでしょう。


Map


+ 住所 : 慶南河東郡花開面雲樹里(キョンナムハドングンファゲミョンウンスリ)208

+ 電話 : 055-883-1901~2

+ 入場料 : 大人 2,500ウォン、中高生 1,000ウォン、子供 5,00ウォン (年中無休)





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Writer : Mazinger
 | Travel regions : South Korea
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