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Start
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"青年モール
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サンボンチプ
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韓屋村
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梧桐島
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ヒドゥンベイホテル
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麗水海上ケーブルカー
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突山公園
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室内屋台23番
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イサブクルーズ
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デソンイネ
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Finish
全州(ジョンジュ:전주)の南部市場には、若者たちのやる気と才覚が際立った特別な空間があります。2011年に2店鋪から始めて、今は30店鋪が立ち並ぶ全州南部市場の 「青年モール」です。ここは観光目的でつくられた所ではなく、政府や地方自治体の支援をもらって運営している所でもありません。お金儲けのために集まった商人のスペースでもありません。青年モールは、ただやりたいことをしながら食べていきたいという若い青年たちが、一人二人と集まってできた場所ですが、廃墟同様の在来市場の2階の屋上に小さな店が集まってできたものです。では、入ってみましょう。
在来市場の通りから2階に上がると入れますが、入り口があちこちにあって、どこに行っても「青年モールに行く道」という矢印があるので探しにくくはないですね。入り口に赤い字で書いてある文句が目立っていますね。「 儲けは要るだけ、人生を楽しもう」、「規模の大きくなった青年モールがあれば、デパート10個もうらやましくない。」 入り口からして奇抜な感覚が感じられます。
私が全州の南部市場に何回か来ましたが、2階に行こうとは思いつきませんでした。上って来たら何だか芸術家の感覚が伝わってきます。平日の昼間のせいか少し寂しい雰囲気ですが、週末には人でごった返す所に変わります。
2階にはこぢんまりした店が 30軒くらい並んでいますが、見てるだけでも楽しいです。ある程度儲けて幸せに暮らそうという彼らのために財布のヒモを少しゆるめるのもいいかも。さびれた場所がこんなふうに変わるんですね。
「オメタルダ(まぁ~甘い:오메달다)」という名前の店。ここで甘いものを食べようと思ったのに、よりによって行った日は閉まっていました。週末にはどこも開いているそうです。
歩いて店の前や道しるべを見物する楽しさもけっこうなものです。「ゾクゾクする小物屋」にも何があるのか気になるし、、「ちり紙なし」と書かれたフィーチャリングな「隠密なトイレ」も気になります。^^*
奇抜なアイデアとセンスあるキャッチフレーズで客を誘惑する店がたくさんありますね。「男だけが飲むのではない。女が飲むと気が狂う」というトックリイチゴジュースも売っているし、「兄ちゃんがバックは買ってあげられないけど、袋なら買える」というセセミ(間々に:새새미)小物雑貨店も奇抜です。
才覚あふれる若いオーナーが運営する店はあちこち行って見ましたが、ここは通りをぶらつくだけでも本当に楽しいですね。1分歩いただけでも多分ぞっこんになること間違いなし ^^*
かばんやアクセサリーを作っている工房もいい感じです。妻がスパイダーマンのキーホルダーをずいぶんにらみつけていたので一つ買ってあげました。^^*
青年モールは食べ物、小物、遊び場と、商店が少しずつ離れていますが、カフェ、食堂、デザート、小物、アクセサリー、有機農化粧品、美術館、ペットショップ、文房具、運勢鑑定所など思ったより多くの種類の商店があります。たくさん稼げはしませんが好きなことをしながら生きる姿勢がいいですね。
そうです、どうせ人生は転々としながら浮き雲のように生きるようなものですから、人によって価値観は違っても、ああだこうだと言いながら生きる必要はないのです。

お昼の予約をしてあるので行けませんが、スンジャシパプチョー(スンジャさんご飯!:순자씨 밥 줘)でご飯も食べてみたいし、「昼間からのお酒も歓迎」という青春食堂にも次は必ず寄ってみたいですね。宿所がこの近くなら夜中にこっそり歩いて来て、ここで夕方を過ごすのも本当に楽しいと思います。
そして私の目に入って来た「ミスホ文房具」の駄菓子。なつかしい思い出が浮かんできそうな物がありそうだったので入ってみることにしました。
いやぁ~、昔、町内の文房具屋で食べた駄菓子とおもちゃがいっぱいですね。値段も何個買っても千ウォンしかしないので何かちょっと選んでみようかな~
「ジャヤ」と「ブイコン」、忘れていたお菓子にここで出会えましたね。二つともとうもろこしでできたお菓子ですが、これで夕方マッコリ一杯といきたいですね。^^*
会計をしようとしたら「よその家の愛娘」という文句。そうです。私たちからしたら古めかしい文房具屋のあるじにみえても、よその家の愛娘ですから丁寧に対応しなくてはね。
会計する所に月給封筒があったので、いじっていたら「よその家の愛娘」さんが一枚取り出してくれました。隠しておいたヘソクリでもここに入れて妻に渡したら喜ぶでしょうね。お金だけ取り出して封筒をそのまま捨てはしないでしょう? ^^*
ビンテージな感性が漂っていますね。一日写真を撮りながら過ごすにも本当にいい所ですね。
ミスホ文房具屋で買った駄菓子。「味の汽車」、一名チョンドゥギ(쫀드기)と言われています。中に蜂蜜がはいっているものもあります。そして「アポロ」と「ジャイ」、そして「ブイコン」も一袋ずつ! 全部で 2千ウォンでした。おいしいというよりは、昔のことを思い出しながらケラケラ笑って食べる楽しみがありますね。
全州旅行に行くようでしたら南部市場 2階の青年モールにぜひ行ってみてください。センスあふれる若い商人の感覚が楽しめる所です。必須コース! でも、月曜日はあいていない店が多いので他の日にどうぞ~
+ 住所 : 全羅北道全州市殿洞3街(ジョンラプッドジョンジュシジョンドンサンガ:전라북도 전주시 전동3가) 2-241番地 全州南部市場 2階(ジョンジュナンブシジャンイチュン:전주남부시장 2층)
+ 電話 : 063-284-1344(南部市場繁栄会)